小智はどのボードで動かす?チップ、ネットワーク、完成品ボードで選ぶ 3 ステップガイド
初心者にいちばん多い質問は「どのボードを買えばいいですか」です。上流の v2.5.2 のリリースマニフェストには、154 個のボードディレクトリと 188 種類のビルド済みファームウェアバリアントが載っています。選択肢は多いのですが、実際に決め手になる要素はわずかです。この記事は、ファームウェアのソースとリリースマニフェストで確認できることだけに絞り、特定のブランドはおすすめしません。
1. ステップ 1:チップを選ぶ
チップごとの数は v2.5.2 のリリースマニフェストに、オーディオとウェイクワードの能力は上流の main/audio/README.md と main/Kconfig.projbuild に基づきます。
| チップ | ボードディレクトリ | バリアント | オーディオ入力エンジン | デバイス上のウェイクワード |
|---|---|---|---|---|
| ESP32-S3 | 114 | 126 | AfeAudioEngine(エコーキャンセルと VAD) | PSRAM があれば既定で有効 |
| ESP32-P4 | 6 | 27 | AfeAudioEngine | ESP32-S3 と同じ |
| ESP32-S31 | 4 | 4 | AfeAudioEngine | ESP32-S3 と同じ。ESP-IDF 6.1 以降が必要 |
| ESP32-C3 / C6 / C5 | 10 / 10 / 4 | 10 / 10 / 4 | LiteAudioEngine(生のモノラル PCM) | AFE なしで、任意 |
| ESP32 | 6 | 7 | LiteAudioEngine | 選択するには PSRAM が必要 |
表の読み方:
- ESP32-S3 はボードがいちばん多く(114 ディレクトリ)、AFE のオーディオ処理とウェイクワードへの対応も最も充実しているので、一般的な第一候補になります。
- PSRAM が重要:カスタムウェイクワード、AFE のウェイクワード、オーディオ処理は、すべて PSRAM を必要とします。S3 の開発ボードなら N16R8(Flash 16 MB、PSRAM 8 MB)を優先してください。N8R2 は追加の設定が必要です。ハードウェアセットアップガイドを参照してください。
- C3、C6、C5、ESP32 はエコーキャンセルのない軽量エンジンを使うので、低コストで、ボタンで起動する構成に向いています。
- チップごとの詳細はチップ対応とストレージ仕様を参照してください。
2. ステップ 2:ネットワーク接続を選ぶ
上流の README には、Wi-Fi、有線イーサネット、USB RNDIS、そして ML307、EC801E、NT26 の Cat.1 4G ネットワークが挙げられています。ハードウェアによっては、Wi-Fi と 4G を切り替えられます。
| 必要なこと | すること |
|---|---|
| Wi-Fi のある自宅やオフィス | Wi-Fi のファームウェアを使う。設定は初回起動とネットワーク設定で説明 |
| 屋外、または Wi-Fi がない | 4G モジュール付きのバリアントを選ぶ。例:ブレッドボードシリーズの bread-compact-ml307 や bread-compact-nt26 |
| 有線ネットワークが使える | 有線イーサネット付きのハードウェアを選ぶ。ファームウェアにはイーサネットのボード基底クラスと XIAOZHI_NETWORK_ETHERNET オプション(既定の PHY は IP101)があり、具体的な対応はボードのディレクトリによる |
4G 構成では、モジュールが AT ファームウェア版である必要があり、SIM を取り外せるモデルを推奨します。ハードウェアガイドの ML307R の節を参照してください。
3. ステップ 3:完成品ボードか自作か
| 方法 | 向いている人 | 補足 |
|---|---|---|
| ブレッドボードで自作 | 学習が目的で、配線を厭わない | ESP32-S3 の開発ボードに INMP441 マイクと MAX98357A アンプを組み合わせる。配線はハードウェアセットアップガイドにある。対応するバリアントは bread-compact-wifi シリーズ |
| 完成品ボードを買う | 手間を減らしたい | 対応ボード一覧で自分のボードを探し、同じ名前のバリアントをダウンロードする |
| 予算が少ない | とりあえず試したい | 初期の ESP32 ボードで「低予算版」を作る。できることは少ない。次の節を参照 |
ディスプレイとカメラ:上流の README は、OLED と LCD のディスプレイに対応していると明記しており、カメラによる視覚入力に対応するハードウェアもあります。1 つのボードディレクトリが複数のバリアントを持つこともあります。例えば bread-compact-wifi は 128x32 の SSD1306 OLED を使い、bread-compact-wifi-128x64 は 128x64 のものを使います。ダウンロードする前にバリアント名を確認してください。
4. 低予算の選択肢:ESP32 構成でできること
初期の ESP32 ボード(一般的に Flash 4 MB で PSRAM なし)では、bread-compact-esp32 シリーズを使います。
| 項目 | ESP32(低予算) | ESP32-S3 |
|---|---|---|
| オーディオ入力エンジン | LiteAudioEngine、生のモノラル PCM | AfeAudioEngine、エコーキャンセルと VAD 付き |
| デバイス上のウェイクワード | 既定ではオフ。PSRAM があるときだけ選択可 | PSRAM があれば既定で有効 |
| 対話の起動 | ボタン、または外部のウェイクアップモジュール | ウェイクワードまたはボタン |
配線とバリアントは ESP32 低予算版にあります。ウェイクワードと全二重の対話がほしいなら、最初から ESP32-S3 にしてください。
5. ボードが見つからないときは
- 名前の違いだけではないか確認する:対応ボード一覧をチップ別に探します。同じボードが「ベンダー/ディレクトリ」の名前で載っていることもあります。
- 既存のボードとピンが少し違うだけ:既存のボードのディレクトリを上書きしてはいけません。新しいボードタイプを作るか、
config.jsonでnameとsdkconfigのマクロを変えてビルドを区別します。カスタムボードガイドに説明があります。 - 自分でビルドする:ESP-IDF v6.0.1 以降が必要です。ボードのコードの変更はカスタムボードを ESP-IDF 6 に移行するを参照してください。
購入前のチェックリスト
- チップは上の表にあるか。PSRAM はあるか(S3 / P4 / S31 は、ウェイクワードとオーディオ処理に必要)。
- Flash のサイズはパーティションテーブルの要件を満たすか。チップ対応とストレージ仕様を参照。
- Wi-Fi と 4G のどちらが必要か。4G モジュールは AT ファームウェア版か。
- ディスプレイの型番とドライバーは、目的のバリアントと合っているか(OLED には SSD1306 のドライバーが必要)。
- リリースマニフェストに、同じ名前のバリアントはあるか。なければ、自分でビルドする必要がある。
- ボードの RGB LED とボタンは実際に接続されているか。DevKit によっては、RGB LED のためにはんだブリッジが必要。ハードウェアガイドを参照。
出典
- 上流の
v2.5.2:リリースマニフェスト(release-manifest.json)、README.md、main/audio/README.md、main/Kconfig.projbuild。 - 本サイトの対応ボード一覧、ハードウェアセットアップガイド、ESP32 低予算版。
- 2026-10-23 に確認。訂正は [email protected] までお送りください。